NewsPicks、Gunosyなどニュースアプリの台頭で変わるビジネスマンの情報収集術

忙しいビジネスマンであっても日頃の情報収集はとても大切です。これは営業マンに限らず、政治や社会に関する事などはもちろん、自分が働いている業界、また取引先の業界動向など、様々な情報を常時キャッチアップすることは流れの早い現代においてはとても大事なことなのです。

情報収集メディアとして長きに渡って利用されているのが新聞です。気のせいか、最近では朝の通勤電車で新聞を開いてる人が減ってきたような気もしますが、新聞というメディアは専門知識を持った記者の綿密な取材によって情報の収集・検証・妥当性の確認が行われた上で記事が掲載されます。つまり、当たり前ですが新聞の情報は質が高く、お金を払って買う価値があるのです。

ただ、先ほど述べたように、朝の通勤電車に限らず街中で新聞を読んでいる人の姿があまり見かけなくなったような気がします。それは、現代の情報収集メディアがインターネット中心になっているからでしょう。情報収集に限っては、インターネットの方が利便性が高く、いつでも、どこからでも情報を集められるのが最大の利点です。ですので、今は情報は「新しく聞く」よりも自分からアクセスしに行く時代なのです。しかしインターネット上には膨大な情報が溢れており、それを自分で取捨選択しなければいけないという難しさもあります。

そんな中、ニュースアプリの登場によりインターネットを駆使した情報収集が容易になりました。スマートフォンでニュースを見られる手軽さだけではなく、自分に必要な情報を効率よく吸収出来る便利さが支持を集めているようです。それぞれのニュースアプリは基本的な機能こそ変わりませんが、細かい違いや得意としているジャンルが違います。代表的なのが、一時CMもよく見たGunosy(グノシー)でしょうか。ご存知の方も多いと思います。実際に利用してみた感想ですが、Gunosyの特徴は、割と軽めのニュースというか「話題」をピックアップできるという点。読み物や暇つぶしにはいいなという感想です。

逆に、本当に厳選されたニュースを効率よく読みたいというのであればNewsPicks(ニューズピックス)がお勧めかと思います(よく間違われますが「『ニュース』ピックス」ではなく「『ニューズ』ピックス」が正しいサービス名です)。NewsPicksは、経済ニュースに特化しているニュースアプリです。それぞれの記事に対して専門家や業界の著名人がコメントをつけており多くの人の意見が読めたり、自分自身でもコメントをつけられたりと、コンシューマー・ジェネレイティッド・メディア(CGM)やソーシャル的な「ユーザーが作り上げる」という側面が大きくなっているのが特長のようです。NewsPicksではこれらを「ピッカー」と呼んでいます。

そのピッカーですが、以前は、業界専門家というよりもいわゆる著名人といわれる類のピッカーが多かった気もしますが、先日、NewsPicks編集部が企業・産業チームを創設するというニュースを読みました。株式会社ダイヤモンド社から3人の記者を迎え、経済・ビジネス領域を強化するという内容でしたが、確かに最近では経営層や専門家と呼ばれるピッカーが増えているように思います。質の高い記事を読める上に、質の高いコメントまで読めるようになる分には非常に大歓迎です。今はまだ記事内容が劇的に変わったというほどの実感はないものの、ニュースアプリがしのぎを削っている中、こうやって各ニュースアプリがサービスの質を向上させてくれるのはユーザーからすると嬉しい限りです。特定のニュースサイトにしかアクセスする習慣がない方は、これを機に複数のニュースアプリを試してみるといいでしょう。また違った情報収集の方法が見えてくるはずです。