日本のでは、新卒一括採用を行う企業が多数あります。卒業予定の大学生を対象に毎年一括して採用を行い、在学中に内定を出して卒業後すぐに勤務させるというものです。入社させてからはOJTで先輩社員が新入社員に経験やスキルを教えたり、ジョブローテーションを通してあらゆる業務に携わる機会を与えて人材育成を行います。こうして、時間をかけて人材育成し、どんどん次の世代に企業文化を繋いでいって、ビジネスを展開していくという手法が多くなっています。
この人材育成の手法の根本に「タレントマネジメント」という考え方があります。これは企業の目標を達成させるために、自社のビジネスに必要なスキルや能力を持っている人材を採用・育成・評価・配置・処遇等といった人事のプロセスを通して、社員の潜在的能力ややる気を引き出して、ビジネスに活かすといったものです。
近年、顧客の価値観や技術革新、ビジネスモデルの変化等で新しいビジネス課題が生じ、だんだんとこれまでの知識やスキル、経験では対処できなくなってくることもあります。過去と同じようなビジネス課題なら対応できても、成功要因が異なることや全く新しいこと、またはビジネスのやり方自体を変えたい時に活躍できる人材が足りないという事態が起こり得ます。ですから、日本企業では市場の動向等を先読みし、社員それぞれの能力を把握したり、適材適所の配置、採用・育成計画等のタレントマネジメントを人材育成に取り入れるようになったのです。
現在は人材管理・タレントマネジメントの基幹的システムもあります。サイダスの「Performance Cloud」という分析・育成アプリケ―ションでは社員のスキルと能力を最大限に引き出せる最適な配置や能力開発等を行うことができます。さらに、採用やリーダー育成、メンタルヘルスケアにも対応し、企業の人材をトータル的に管理することが可能です。
人材育成に力を入れたい場合は、タレントマネジメントの手法を取り入れ、社員1人1人の能力やスキルに合った育成や、異動を行うことが大切です。積極的にタレントマネジメントのシステム利用するのも一つの手です。