近年、多くの企業が業績最大化のために力を入れているのが営業マンの採用。そのため競争率は激化しており、「いい人材が採用できない」「採用目標が達成できない」と苦戦している人事担当者も多いようです。採用に成功している企業にはどのような共通点があるのでしょうか。
喉から手が出るほど欲しいのは、即戦力になる同業他社の営業マン。ただ、同業よりも他の商材や他の業界へ転職する人材の方が多いのが事実です。そのため、ターゲットを絞りすぎると結果として採用目標にたどりつかないこともあります。採用が成功している企業は、ターゲットをより広く設定し、面接で「自社の営業として活躍できる素養があるのか」を見極めています。まずは採用ターゲットの見直しをはかりましょう。
また、面接の数をこなしているのも特徴的です。営業職というのは、会ってみないと分からない職種の代表格ともいえます。実際に会ったときの印象やコミュニケーション能力、営業力などの書類では判断できない営業ならではの採用基準があるのです。いくら職務経歴書に輝かしい実績が書かれていたとしても、そのときの考え方や行動が自社の営業職に必要なスキルだとは限りませんし、反対に接客や販売職に就いていた営業未経験者が実際に会うと営業マンに必要なスキルを持っていることもあります。そのため、とにかく面接の数をこなして会った候補者の中から優秀な人材を見つけるのがスタンダードです。
SNSを使って、人事交流するという企業も増えているようです。最近話題になっている企業であっても待っているだけでは採用できるわけでもないようで、こちらのルルルンというフェイスマスクで一躍有名になった株式会社グライド・エンタープライズ(代表取締役:山口道元)の人事担当者・石川さんも人事公式のSNSを作って対応しているようです。
facebookなどを使ったこれらの方法は確かに手間も時間もかかりますが、売手市場の今だからこそ優秀な営業マンを獲得するにはそれなりの労力が必要になるということです。どんなに勢いのある企業であっても、採用に関する手間を惜しまない時代と言えるのでしょうね。